健康会計2|Health Accounting #2
2月に日経の記事を受けて「健康会計|Health Accounting」というエントリーを書きましたが,「健康会計」というキーワードで検索してこのブログに辿り着かれる方がたくさんいらっしゃいます。
(Google先生で「健康会計」を検索すると,このエントリーが2番目でした)
それだけ「健康会計」に対して関心を持たれている方が多いということでしょうか。
一昨日ですが,経済産業研究所(RIETI)の方が「健康会計・健康経営の実現・普及に向けて」というコラムを書いておられました。
その中で,「健康会計(仮称)」導入の効果を書かれています。
健康会計・健康経営の実現・普及に向けて RIETI 経済産業研究所:
「健康会計(仮称)」には、導入の暁には種々の波及効果が見込まれています。
(1)健康関連の取り組みの「投資」と「効果」を認識することで、事後的な治療より、事前予防的な医療・健康サービスに投入資源がシフトし、症状の悪化が防がれることにより、医療費の適正化につながることが期待されます。
(2)「効果」の可視化を通じて、また医療経済学等の発展を通じて、将来の医療費の伸びについて、予測可能性が高まっていくことも期待されます。
(3)「健康会計(仮称)」を運用していくうちに、選択される医療・健康サービスについて、関係者において、その「効果」が不断に評価される環境が醸成されます。これは、今後、健康増進・疾病管理ビジネスが健全に発展していく上で、大変重要な環境整備につながることを期待しています。
各個人が自分自身の健康を常に管理するという意味での「健康会計(仮称)」には,大きな意義があると思います。
つまり個人レベルでの健康増進費用(投資)と医療費(費用)を定量的に把握する指針としての「健康会計」はいいと思うのです。
「健康会計」は堅すぎるので,「健康家計簿」。
でも,経済産業省が推進しているのは,企業レベルで投資と費用を数値化(視覚化)して,開示するというもの。
NIKKEI NET(日経ネット):企業に「健康会計」導入へ、経産省と厚労省が仕組み作り:
経済産業省と厚生労働省は、企業による従業員の健康管理情報の開示を進める新たな仕組み作りに乗り出す。定期健診など健康管理への投資とその効果を定量的に把握できる「健康会計」を新設。
(中略)
健康会計では、従業員の健康を維持するための費用を将来の病気の発生を抑えるための「投資」と位置づける。そのうえで従業員の健康増進などの経済効果も示し、一般投資家への一段の情報開示にもつながるようにする。
この点,企業(保険者)レベルで「健康会計」を導入する理由について先のコラムには,
健康会計・健康経営の実現・普及に向けて RIETI 経済産業研究所:
第一に、個人の健康状態や社会行動は、個人の周辺環境に大きく依存する面が多いことから、個人を含む企業や保険者等の集団単位をベースに、健康増進に向けた個人の行動変容を引き出すことが求められます。
ということになっているらしいです。
経済産業省の資料(「健康会計の意義・メリット」)を見ると,環境会計とかCSR投資とか,まさにいつか来た道です。
今年の5月をメドにフレームワーク,プロトタイプとガイドラインの公表を予定しているようですので,注目しようと思います。
ただひとつ気になる一文が。
健康会計・健康経営の実現・普及に向けて RIETI 経済産業研究所:
このように「健康会計(仮称)」は医療制度をめぐる連立高次方程式を解く可能性を秘めていますが、最大限効力を発揮するためにはPHR(個人健康記録)の基盤整備との連携が不可欠です。
この「基盤整備」にまた,たくさんの税金が投入されるんですか?
健康会計2|Health Accounting #2 « natoiuk 02:25 on 2008-09-17 Permalink |
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