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フジコ・ヘミング in 京都コンサートホール

In Life on 2009-05-02 by kensco

運良くS席のチケットが手に入ったので,今日はフジコ・ヘミングのピアノを聴きに京都コンサートホールへ。

S席というだけあって,彼女の正面の席に座ることができました。

テクニックとか選曲の妙(耳馴染みのある曲が比較的多かった)とかはコメントできませんが,ピアノに向かっているフジコ・ヘミングの表情がとても印象的でした。

ぼくはそこで不意に,藤原伊織の「雪が降る」という短編集に収められた「台風」という掌編を思い出しました。

その登場人物のピアニストを。

何かに耐えているかのような,何か大きなものに向かっているかのような,そんな表情。

聴衆とピアニストとの間にある白と黒。あれはきっとすごく高くて深い壁なんだろうなあ。

苦悶苦闘するモンク(僧),そんな表現が浮かんだりして。


“雪が降る (講談社文庫)” (藤原 伊織)

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